美鈴がいなくなったあの日から全てが変わってしまった 渚はこっちが見ていても苦しくなるぐらい酷い状態だった あんなに取り乱して必死に美鈴を探し回っている渚に、私はどうしてだか傷ついていた そうして少しずつ自分の気持ちの意味を知っていく 一番近くて遠い人に、憧れ以上の気持ちを抱いてしまった自分に それから美鈴を探し回っても消息の欠片さえ掴めない日々が続いた 再び美鈴がいなくなっ夏が巡ってくる 渚の顔に絶望が色濃く写る