呪われた愛

ケンボー「わかりました。ところで、彼女の身元なんかはわかったのですか?」




病院関係者「一応、表向きは警察の方にお任せすることになってます。が、まあ、わかるときはわかるといいますか・・・」




はっきりしない言い方だった。




ケンボー「まあ、そうですよね。彼女の具合はどうですか?」




病院関係者「命に別状はなさそうです。応急処置が良かったようです。今はまだ意識がありませんが、いずれ意識も戻るでしょう」




ケンボー「助かるんですね。それは良かった。じゃあ私はイスに座って警察の方を待っています」




そう言ってケンボーは病院の受付の前にたくさんあるイスのひとつに腰をかけた。




しばらくして、彼女は治療室から個室に移された。