君というヒカリ。




また何時ものように外の景色を眺めながら熱いココアを一口ずつ喉に流し込む。


なぜだろう。
このココアを飲んでいる時だけ、綺麗なあたしになれる。



なってはいけないのかもしれない。

でも、この安心感を求めてあたしは毎回カフェに来てしまうのだ。



「今日も変わらないな…世の中は。」



世話しない街中を眺め、あたしはココアを飲みきった。



カフェを出る。


まだ冬が終わらない。
体も、心も、全てが凍っているようにあたしは冷たかった。