散らばった服を一枚一枚着ていく。
しばらくするとおじさんがベッドから起き上がってきた。
「君、体すごく冷たいよね。
愛に飢えてるみたいに。
それに、すごく目が悲しそうだったけど、何かあったの?」
またか。
干渉してくるのは嫌いなんだ。
どうして。
アイツに言われてからどうも調子が狂ってる。
日常は変わらないはずなのに。
「おじさん、あんたに関係ないから。
7万、貰ってくよ?
1回きり。
あんたはあたしのことなんか、すぐに忘れるんだから。
そんなこと聞かないで。
じゃあね。」
札束をヒラヒラ振りながら部屋を後にする。
今日も1日が、終わった。

