君というヒカリ。




……はい?

今何て言った?
コイツは。


「はあ?好き?
意味分かんないだけど。」



「いきなり言われてそうなるのも分かります。


でも、言ったでしょ?

俺、結先輩の事ほっとけないって。


毎日男と寝た後に決まってカフェ来る先輩を見てました。


いつもどこか悲しそうで、寂しそうで、強がってるのは外見だけ。


本当は誰かに気づいてほしいんでしょ?

見つけてほしいんでしょ?」



……何なのコイツ。
知ったよーなことばっかり言って。


そんなことあるわけないじゃない。



「うるさい。
そんなこと思ったことない。
あんたほんと何なの?

そんなにあたしの心踏みにじって楽しい?


あんたなんかに、あたしの気持ち分かるわけない。


ていうか、分かったよーなこと言わないで。


二度と!」



あたしはキレた。

そしてそのまま男の手を振り払って繁華街の街の中に全力で走った。