君というヒカリ。




しばらくして、
湯気のたったココアが運ばれてきた。


窓際の1番後ろ。
この席から見る景色はすごくキレイ…。




同じ繁華街の景色なのに違って見えるのはこのお店が可愛い何の裏もない様なカフェだからなのかもしれない。



「いつ見ても、キレイ……」


あたしの心と真逆の世界。
もしかしたらあたしがいるべき場所じゃないのかもしれない。



あたし、ここいたらいけない人間なのかもね…。

この世に存在するべきじゃないのかな。


もう、生きてる意味もない……。



「帰ろう…。」




1人でいると余計なこと考えてしまう。



店を出ると、また元のあたしに戻った気がした。




やっぱり変われないんだ…。


「田代先輩…!!」




えっ…?


名前を呼ばれた方を見ると
あの男が立っていた。



「また、行くんでしょ?
他の男に抱かれに……」


「あんたに関係ないって言ったでしょ?
もう、ほっといて。

変な同情とか嫌いなの。」


「だったら、何でそんな悲しそうな顔してんすか…。」