「ずばり、恋やな!」


「……何でやねん」


突拍子も無い言葉に、あたしは遅れてツッコミを入れてしまった。


「そんな覇気のないツッコミはいらんわ」


「あ、そう」


机に頬を付けたまま返すと、智恵がニンマリと笑った。


「それにしても、あんなに他人と壁を作ってたのえるが恋患いか〜。いやぁ、人って変わるもんやなぁ」


どこか楽しげに零された言葉に、呆れ混じりのため息を漏らしてしまう。


「……だから、それは絶対違うって」