宣言通りにアイスを奢ってくれ、更に当たり前のように家まで送ってくれた香坂君にお礼を言って、彼を見送った。


さっきからドキドキと鳴っている心臓が、すごく煩い。


高坂君が“運命”って言葉を口にする度に彼から目が離せなくなっていくのは、気のせいだって思いたい。


そんな事を考えながら両手で頬を包むと、熱を帯びている事に気付いて…


「香坂君が変な事ばっかり言うから……。しかも、掃除もサボっちゃったし……」


全てを、香坂君のせいにしていた――…。