アストロ☆ツイン

半ば拉致されたような状態で駐輪場に着くと、香坂君が自転車の鍵を開けた。


「堀川は?」


「あたし、歩いて来てるねん」


「そうなんや。家近い?」


「15分くらいかな」


「それやったらチャリ通の方がラクちゃう?申請して、チャリ通にしたら?」


「いや、あたしは……」


「ん?」


口ごもるあたしの顔を、香坂君が覗き込んで来る。


理由は隠すつもりだったのに、あたしは彼の笑顔に弱いのか、つい口を開いてしまった。