「えっ?」


「そういえば、そうやったな」


「イヴ生まれのアホなサンタか〜!」


目を見開いたままのあたしに反し、男子が香坂君に軽くツッコミを入れた後、またパーティーの話題で騒ぎ出した。


「何か、運命みたいやな?」


その子達を掻き分けてあたしの目の前に来た彼は、フワリと笑ってそんな言葉を口した。


さっきよりも心臓が大きく跳ね上がって、何だか頬が熱くなる。


見慣れた教室の風景が、いつもとほんの少しだけ違って見えた――…。