夜になってパパが帰って来ると、ママは嬉しそうにプリンを出した。


「めっちゃ美味(ウマ)いやん!」


「やっぱり!?晴稀も絶対好きやと思ってん!」


「羅夢(ラム)、よくこんな美味い物見付けたな」


「だって、主婦やもん♪」


「主婦は関係ないやろ」


得意気なママに、パパがクスクスと笑う。


「パパとママって、ほんまに仲良しやんなぁ」


「羅々もそう思う?」


その傍らで、あたし達はそんな事を話していた――…。