[続]*保健室は秘密の園*

「うん」




指輪を箱から取り出して薬指にそっと嵌める




「恥ずかしいけどそれ本当安物だからさ」




安物って言っても…
このブランドの指輪、安いのでも高校生にとったら高いはずなのに




「いつかもっとちゃんとしたのあげるから…それまで待ってて」




それって…




嬉しすぎてまた涙が溢れてくる




「ね…今夜泊まってもいい?」




幸せな気分に浸っていたのに
拓実君の言葉に驚いて顔をバッとあげる