「それと…さっきの。嬉しかった」




さっきの…って
拓実君とずっと一緒にいたいとかいうアレよね




本人には言うつもりなかったのに




さっきまでは平気だったのに冷静になると急に恥ずかしくなってくる




「顔真っ赤。可愛いなぁ春は」




拓実君は小さく笑いながらチュっと音を立てて軽くキスをする




「あっそうだ!ケーキ食べよう春」




思い出したように言うと私の上からのいて自分の鞄へと手を伸ばす