キミ色季節。【完】






「…き」


「え?」


電車の騒音にかき消されながら
かろうじて発した言葉。


「す…き…」


「きょう…「でも」




だめだよ…拓海…



「え」



見上げた先の拓海の顔が
優しすぎて




「そらすなよ」



ぱっと反らした顔を
また拓海の手によって戻される。



ドキンドキン




心臓の音が聞こえてしまいそう…