キミ色季節。【完】


「うん。行ってくるね」





陸上部の頃と一緒だ。


勝ち負けよりも
レースを楽しもう。




風を、感じよう。





陸上部の記憶が
戻ってくる…




あたし、
ドキドキしてる。


嫌だったけど、
結局は

早く走りたいと、
わくわくしてるんだ。





「!熊倉さん!行くの?」
「うん」

「頑張って!」
「ここで応援してるね!」「頑張れーっ!」




あんまり
しゃべったことのない女子たち、



「頑張ってこーい!」
「大丈夫、ビリでもいいよ!」





男子たちも、



にやっと笑う拓海も




みんなのその気持ちだけで十分だよ…。




陸上の大会で
こんなに応援してもらったことないや…












1000㍍はクラスで女子1名。
あたしは1人、スタート地点へ向かった。