大丈夫、見間違い。
もしそうだとしても
もう揺れないと決めたの。
拓海を想うんだから――…
準備運動も
校長先生の話も終えて
応援席に戻るとき。
「早く行けよ~」
「っ!拓海!」
うきゃーーーっ
ホスト姿!!
かっっこいいっ!
拓海はイケメンって
わけじゃないから
あんまり注目されたり
しないけど、あたしは
最高にかっこいいと思う…。
「拓海」
「ん?」
「…なんでもない」
「なんだそら…」
そもそも
こんなにたくさんの人
がいる中で
あたしなんか
見つかりっこないよね。
せっかくの体育祭
楽しまなきゃ!

