「とりあえず、帰りましょう」


冬ちゃんが私の腕をつかむ


パニックな私は腕をつかまれたことで
変なスイッチが入ったらしく、

冬ちゃんにつかまれた腕を
振り解いて


「嘘つき冬ちゃんなんか嫌いや

一緒になんか帰らんかんな」


そう言ってポケットに入っていた
スナック菓子を冬ちゃんに投げて



家に駆けた