そんな冷めた日常の中で私は
生きている



もちろんパーティーには私と
同い年位の若い方も
いらっしゃるけれど



まったくと言っていいほど
私には興味がなかった



今日は私の家でのパーティーだから
助かったわ


いつでも逃げられる


でも、とりあえずは挨拶しに
行かなくちゃ



これから私は仮面をかぶる

嫌いな派手なドレス
濃いメイク


能力が出ないようにする
赤いめがねをかけたら


完成



大嫌いなおじさまたちの相手
をすませたらすぐにこんなとこ
出ってやるわ


「今日も一段とお綺麗ですな」

いつものようにいい子を演じて
12時になったら魔法は解けて
私は迷わず裏門のドアから


憧れの外の世界に飛び出すの




いつも抜け出したら行く
公園につくと大好きな
木の椅子にもたれて

ためいきまじりの安堵の
息をつく


携帯の時間を見れば

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