春兎～side～
乙葉さんがものすごい勢いで
公園を去った後、
僕と冬兄は某然としていた
「スナック菓子を冬兄に投げて
去ったのに意味があるのかな?」
不思議に思ったことを口に
出したら、冬兄の顔が青ざめはじめた
「冬兄?」
「どうしよう。春兎」
「大嫌いって言われた。」
えっ。
嫌いとは言ってたけど、
大嫌いなんて一言も
「お嬢様がスナック菓子を投げたと
いうことは今日は帰らない方がいいな。」
スナック菓子になんの意味が・・・。
相当不思議そうな顔に見えたのか
冬兄が説明をはじめた
「あのな春兎、宮崎では昔
バレンタインに飴をあげていたらしい
飴は大好き
チョコレートは好き
後は忘れたが、」
忘れたんかい！！
「で、スナック菓子は・・・。
大嫌い！！！
って意味らしい。」
