「ぬあぁあっ。疲れた。」




入学式の日から今日で二週間。


だいぶ学校生活には慣れてきたけど・・・。




「精神的に疲れるっ!」


お風呂につかりながら言う俺。



男口調には慣れてきたものの、



「裸で歩きまわんなぁあああっ!」


そう。



俺のルームメイトは露出狂だ。




まず涼。



~回想~



「りょー。そろそろ夕飯だ・・・」



「ぬあぁあああっっ!?唯っ!?!?」



部屋を開けたはいいが、裸のまま(パンツ着)ベッドに横たわってる涼を発見。


「あぁ、なんかごめん。」


とか言いながら、内心



「(やべぇえええっ!?どうしよ!てか、筋肉ついてるっ!うわぁあああ!)」



と慌てまくる俺。




涼はまだ俺が女だって知ってるからいいものの、


問題はあの二人だ。





李斗の場合。



~回想~




「りとー。お風呂あがったー?」


なにげなくリビングに来てみると・・・





真っ裸の李斗が。



しかも、パンツは穿いておらず、タオルを腰に巻いているだけ。




「おぉ。唯か。もうあがったぞ。」



うぅ。色気がありすぎる。



「そ、そうなんだあぁ・・・っ」


不自然に視線をそらす俺。




てか、あんなん直視できるわけないじゃん!?



直視できるとかどんな超人だよ!!

いや、変人か?



「?なんで目そらすんだ?」




すっと近寄ってくる李斗。




き、君はそっちの気があるのか!?


ていうか、近づくなっ!目のやり場に困る!



「ち、近いっ!!李斗!ちかいっ!離れろ!!!」



顔と顔がくっつくまで



あと数センチ。


なんでそこまで近づくんだよッ!







「ふっ。」




そう笑い自分の部屋に戻っていかれる変態野郎。




へなへなと座り込む俺。




「な、なんなんだあいつは。」




李斗もやばいが、陸もやばい。

いちばんマシだと思っていた陸があんな子だったとは・・・。