花とキミ*春・夏




「疲れたー‥」

一番最初に弱音を吐いたのは、
意外にも雷哉だった。

藍沢は、涼しげな顔で歩いているし‥
花菜も意外と体力があるらしく
黙々と歩いていた。

雷哉も、もうやだーとか
言いながらも歩いている。

「あんたねぇ‥少しは黙れないわけ?」

しびれを切らしたらしい藍沢は、
雷哉に冷ややかな目線で言った。
「まぁまぁ‥璃菜。
雷哉くんも、あと少しだと思うし
頑張ろう?」
そこで花菜がなだめに入る。

「花菜ちゃ〜ん」
雷哉が、花菜に抱きつき‥

‥――ガシッ
俺は雷哉の服を掴んだ。
「おい‥何やってんだよ。」

「あれぇ‥空哉?」
ニヤニヤする雷哉。

「ふざけてんのか‥てめぇ。」
マジでイライラする。