花とキミ*春・夏




*空哉side


「あーぁ‥」

言うの遅かったか‥
何か考えてるなとは思ってたけど。

まさか、電柱にぶつかるとは。

おでこを押さえて、涙目で
俺を見上げてくる。

「ちょっと‥手、どけてみて。
――あー赤くなってる‥」

花菜が手をどけると、
白いおでこが少し赤くなっていた。

「んー‥」
どうすっかな。

‥‥―――chu。

小さく響いたリップ音。

「‥どう、治りそう?」

自分でやったことだけど、
何やってんだ、俺‥恥ず‥

とか思ってると、固まってる花菜。

「花菜ー?」

顔の前で手を振る。