*空哉side 「あーぁ‥」 言うの遅かったか‥ 何か考えてるなとは思ってたけど。 まさか、電柱にぶつかるとは。 おでこを押さえて、涙目で 俺を見上げてくる。 「ちょっと‥手、どけてみて。 ――あー赤くなってる‥」 花菜が手をどけると、 白いおでこが少し赤くなっていた。 「んー‥」 どうすっかな。 ‥‥―――chu。 小さく響いたリップ音。 「‥どう、治りそう?」 自分でやったことだけど、 何やってんだ、俺‥恥ず‥ とか思ってると、固まってる花菜。 「花菜ー?」 顔の前で手を振る。