花とキミ*春・夏




「花菜‥寝たの?」

「‥みたいだな。

雷哉、さっきはサンキュ。
止められなかったら、俺ヤバかった。」

「いいよ、いいよ〜」

「でも‥本当に何があったんだ‥
藍沢、何か聞いたか?」

「聞いてない‥」

「‥そうか‥」
藍沢も聞いてないんだったらな‥

「聞けなかった‥の。」

呟いた藍沢。
――聞けなかった?

「花菜‥‥
声が‥―――――出なくて。」

「‥は?なんつった?」
聞き間違えだよな。

「私が行った時には‥
花菜はびしょ濡れで座りこんでて‥

声が出なくて‥何にも話せなかった。」