確かに、可愛いと思う。

おとなしめの茶色の髪の毛、
パーマをかけているのか
それはフワフワで‥

華奢な体は、少し力を入れたら
折れてしまいそうで‥

小さな顔には、
ぱっちり二重であろう目があって
睫毛はびっしり‥
唇は、桜色でプルプルしていた。

「空哉っ‥スゴい熱、
早く運ばないと!!」

「あ、あぁ‥」
母さんの一言で我に帰った俺は
その少女を抱き上げた。

よく見たら、同じ制服だし。
それにしても軽すぎないか?

「とりあえず、家に運びましょ!!」