花とキミ*春・夏




少しすると、誰かが走ってくる音がした。

「ハァ‥ハァ‥」

息切れしてる藍沢。花菜は?

「藍沢‥何かあったか?」

「海谷‥花菜が‥私、どうしよう‥」

いつもの藍沢ではない、
今にも泣き出してしまいそうな
藍沢がここにはいる。

「花菜に‥何かあったのか?」

「花菜‥
とりあえず、トイレまで来て!!」

ただ事ではない様子を感じ取った
雷哉と俺は藍沢の後を走り出した。

着いたのは、女子トイレ。

「あ‥中入れないよね。どうしよう‥」

藍沢、めちゃくちゃ焦ってる。
何があったって言うんだよ。

「他に女子いない?」

「多分‥いないと思う。」

藍沢の声が聞こえて、
俺は戸惑うことなく足を踏み入れた。