花とキミ*春・夏




「花菜、花菜!!
こんなに濡れて何かされたの?」

口をパクパクと動かすけど
声は出ない。

「花菜?
もしかして‥‥‥声が出ないの?」

璃菜の不安そうな声。
縦に首を振ると、やっと涙が出てきた。

「‥花菜、本当に?
とりあえず、海谷呼んでこなきゃ‥

あ、でも‥1人で大丈夫?
でも呼んでこなきゃ‥

花菜、どうする?
ごめん‥声出ないのよね‥」

いつもは冷静な璃菜が焦ってる‥
ごめんね、璃菜‥

「はぁ‥ごめん、慌てちゃって‥
すぐに呼んでくるから、少し待ってて。」

璃菜はさっと立ち上がって、
走っていった。