花とキミ*春・夏




涙も出ない‥

ただただ、体が震えるだけ。

何で、空哉くんと付き合ってるって
言えなかったんだろ‥

どこがいいんだって話よねって
言われて‥自信無くなっちゃったんだ。

私‥‥弱いなぁ。

――パタパタ
誰かが歩いてくる音がした。

立たなきゃ‥
でも、力が入らない‥

「花菜ーいるの?」

璃菜だ‥

《璃菜!!》
あれ‥‥声が出ない‥‥?

「花菜ー‥‥いないのかな?」

トイレの外から呼びかけてる璃菜には
奥にいる私は見えない‥

どうしよ‥

《‥璃菜!!》
「ゴホッ‥ゴホッ‥」

何とか咳が出た。

「‥ん?
――――――――花菜!!」