花とキミ*春・夏




「花菜‥変なこと考えてるでしょ?」

たくさんの人たちの中を抜けて
教室に行く途中、璃菜が聞いてきた。

「変なことなんて‥考えてないよ。」

「変なことっていうか‥海谷とのこと?」

「璃菜は‥何でもお見通しだね。」

「花菜は見てたら分かるわよ‥
何年も一緒に居るんだから。」

「だよね‥
さっき、周りに居た人たちの声とか
聞こえちゃってね?
空哉くんと私で
いいのかなぁって思ったの。」

「いいに決まってんでしょ‥
花菜は海谷しか見えてなくて、
海谷も花菜しか見てない。
どっからどう見たって、
お似合いのカップルよ。」

「そう‥かなぁ?」