花とキミ*春・夏




‥――キュッ

俺の手に重なった花菜の小さな手を
握りしめて、歩き出した。

「花菜‥約束。」

「え‥なぁに?」
また上目遣いしてんだろ‥

「俺以外に‥上目遣い禁止。」

「‥‥‥‥」

「花菜?」

「上目遣い‥分かんない。」

「‥は?」

「私‥空哉くんにしか
上目遣いってしたことないよ。
璃菜に言われた時だけだもん。」

あー‥花菜は天然なんだった。

「花菜は‥誰か見上げるときは
大体上目遣いになってんだよ。
じゃあ‥見上げるの禁止。」

「ぇえ?!
‥そしたら、誰ともお話出来ない。」