*花菜side
数分した後、
『‥もしもし?』
電話の向こうから、少し低い声がした。
「わ、わっ‥あ、空哉くん?」
『あぁ‥そんなビックリしなくても、
待たせてごめんな。』
「ううん‥
寝てたんだよね、ごめんね?」
『いや‥大丈夫。
それより、どうかしたか?』
「あ、あのね‥
家のエアコンが壊れちゃって、
家で勉強会出来なくなっちゃったの。」
「そりゃ‥大変だな。
大丈夫なのか?」
「うん‥それで、図書館でやろうって
ことになったんだけど‥いいかな?」
『あぁ‥俺は大丈夫。
‥‥あ――ちょっ‥』
空哉くんの声が途切れたと思ったら、
今度は空美さんの声がした。

