花とキミ*春・夏




後ろを振り向くと、
階段を上ってきている空哉くんがいた。

「花菜‥前見て歩けよ。」

「‥‥‥‥え?」

前を見ると、教室の扉が
目の前に見えた。

「‥うわあっ?!」

「そのまま歩いてたら、直撃だぞ?」

「そうだね‥びっくりした。」

「何か‥考え事か?」

空哉くんは教室の扉を開けながら
私に聞いた。

「うん、ちょっとね‥」

「まぁ、いいけど‥
そういえば、競技決まったか?」

「うん‥一応ね。」

「何出るんだ?」

「んーとね、
借り人と綱引きだけなの。」

「へー‥リレーとか出ないんだ。
もしかして、花菜って走るの苦手
だったりする?」