花とキミ*春・夏




「うん、最初に自己紹介した時も
ポンポンってされて‥
手 温かいなぁって思ったんだ。

私、手の温かい人は優しい人
だって信じてるから。」

「‥‥手、貸してみ?」

「え‥‥はい?」

言われるままに手を差し出すと
やんわりと手を握られた。

‥――ドキッ

「花菜だって‥手、温かいじゃん。」

「そう‥かな?」

「あぁ‥」

って答えて離された右手を
少し寂しく感じた。

「花菜‥着いたけど?」

「あ‥うん。」

「じゃ‥じゃあな。」

「あっ‥」
忘れるところだった。

「空哉くん‥っ!!」

制服の裾をギュッと掴んだ。