花とキミ*春・夏




璃菜に心配なんてかけたくないのに‥

思い出すだけで――――

涙が止まらない。

‥――ガラッ
「璃ー菜ちゃん、花菜ちゃん♪」

扉が開く音と同時に
雷哉くんの声が聞こえた。

「‥あれ?」
そして、間の抜けた雷哉くんの声。

泣いている私と、
そばに立っている璃菜。

どう見たって、
何か合ったに違いない状況。

「花菜?」
―――空哉くんの声。

どうして、私を呼ぶんだろう。
嫌いなんでしょ?

次から次へと溢れる涙を止める術も
分からなくて、
教室を出ていこうとした。

「花菜!!」
遠慮がちに掴まれた私の手。
空哉くんの声。