花とキミ*春・夏




「嘘‥でしょ?」

「何で嘘なんかつくのよ‥」

「だって‥空哉くん、私のこと
嫌いなのに。」

口に出すと、実感が湧く。
空哉くん、私のこと嫌いなんだよ。

「そんな訳ないじゃない!!」

何で、璃菜がそんな風に
怒ってくれるの?

「私‥全然気づけなかったけど、
相当嫌われてたみたいなの。」

「海谷が花菜を嫌いな訳ないでしょ?」

「ううん‥本当のことなの。
ちゃんと、証拠だってあるんだよ。」

会長さんのボイスレコーダー。
そんなの無くても、あの言葉は
鮮明に覚えている。

『――――何とも思いません。』

『もう、俺にも―――
近づかないでもらえますか?

‥今度近づいたら、マジで殴る。』