花とキミ*春・夏




「琉実‥心配してましたよ?」

ぽつり、橘さんは呟いた。

「‥え?」

「また‥目腫れてたけど、
何かあったのかなって‥」

「‥‥‥」

「私も、琉実も味方ですから‥
何かあったら頼って下さい。」

「ありがとうございます‥」

カチャと置かれたティーカップ。
優しい色のミルクティー

「さっきの花‥花麒麟ですよね。
花言葉は『逆境に耐える』
耐えることも大事ですけど‥
耐えるばかりは疲れますからね?

花菜様は、耐えすぎ‥いえ、
抱え込みすぎなんじゃないかと
私は思います。」

カップを持つ手に涙が落ちる。

ハンカチをすっと差し出した橘さんは
「おやすみなさい。」
と部屋を出ていった。