花とキミ*春・夏




「花菜ちゃんっ‥お帰り!!」

家に入ると、私に気づいた琉実さんに
抱きつかれた。

「琉実さん‥ごめんなさい。」

「ううん。大丈夫よ?」

「後、ご飯大丈夫です‥」

「食べないの?」

「食欲無いんです。
ごめんなさい‥」

これ以上追及される前に、
琉実さんに背を向けた。


「はぁ‥」

食欲も無いし‥
明日学校行きたくないなぁ‥

‥――コンコン

「‥‥はい?」

「失礼します‥
食欲無くても、紅茶なら飲めますか?」

少しドアを開けて、
顔を覗かせた橘さん。

橘さんの淹れる紅茶、
美味しいんだよね。

「じゃあ、いただきます‥」