花とキミ*春・夏




2度目のその音は、
予想通りの会長さん。

「桜井さん、こんにちは?」
何だか、明るい声に聞こえた。

「こんにちは‥」

「桜井さん、どうしても
傷つきたいみたいだったから‥
ちゃんと、聞いてきてあげたのよ。」

知ってるよ‥
今日の昼休み、裏庭で話していたの
見ちゃったんだから。

「証拠に‥
録音もしてきてあげたのよ?」

ニヤリと笑って、会長さんが
取り出したもの――ボイスレコーダー

聞きたくない。

空哉くんは、何を言ったのだろう‥