花とキミ*春・夏




でも――
「ううん‥何もないよ?」

その優しさに
すがりついてはダメなの。

「そうか‥」

「花菜ちゃん、一緒に帰ろー?」

「ううん‥私はもう少ししてから
帰るから、大丈夫。」

――逃げることだってダメ。

「そうなの?
じゃあ、空哉帰るか。」

「‥あぁ。」

私を心配そうに見つめてからの返事。
そんな目で見ないでよ‥

「じゃあ、花菜ちゃん
また明日〜バイバイ!!」

「また明日ね‥」

笑顔で手を振る雷哉くんに、
私も笑顔で手を振る。

――上手く笑えているかな?
気づかれませんように。

‥――ガラッ