男達に溺愛された女

バシッ!!
2発もくるって聞いてないよ…。



「いったぁ…。」


「そりゃ、痛いに決まってるでしょ!?叩いてんだから!!」



目を叩いた本人に向けると怒りで我を忘れているみたいだった。

タラッ…。

叩かれた頬から何かが垂れている気がした。
私の頬を見たまわりにいた女子達はすごく焦りはじめた。



「ねぇ!?私の奏太を返してよ!!」



もう1発くる!!って思って目を瞑った。
…でも、いつまで経っても叩かれる痛みがない。
あるのは誰かに抱き締められている温もりだけ。


「お前ら…。なにやってんの?」



そっと目を開けると、叩こうとした女子の手を掴んでいる奏太先輩がいた。