男達に溺愛された女

蓮に合わせて口ずさむ。


「抱き締めた時の細さに驚いて、力を緩めた腕を君は掴んで

「死ぬまで愛して離さないで。」

潤んだ瞳に僕の姿。
君のこと離すわけないから安心して…。」



歌が止まった?
歌うのを止めたのか。

夕飯ができるまで寝てよ。

楓は夢の世界に旅だったのだった。

その頃、紫は部屋で大事な化粧品やワックスなどを綺麗に片付けていた。
意外にもきれい好きな紫は特に部屋は汚くなく大事な化粧品等を綺麗に拭いて片付けていた。

そんな紫の耳に蓮と楓の歌声が響いた。

懐かしい。

1人そう思い目を閉じる。

蓮と楓が歌っているのはまだ自分が高校生だった頃バンドを組んで弾いた曲だ。

曲名は「無題」

この曲に題名はいらないだろうってなったのだ。曲に込めた思いはこの曲を歌う奴によって違うと思ったからだ。