男達に溺愛された女

「そうだね…。」


「桜野先輩が前とは違う顔をするようになったってまた人気が上がってきたしな?」


「ふ~ん。」



前とは違う顔…ねぇ。
まぁ、私には関係ないか。
どうせ、蘭にどっかで会ったから嬉しいんだ。
私には一切興味なさげだし。
最初の頃は少しはあったと思うけど…。



「ま、早く教室行こうぜ?」


「うん。」



旬と一緒に女子の人だかりの脇を歩いていた。



「…す!!蓮!!」


「えっ?」



パシンッ。
と少し強めに右手首を掴まれた。
掴んだ人は私のあの人。


「桜野……先輩。」



大好きな先輩。



「蓮…。やっと会えた。」

「…離してください。」


「嫌だ。絶対離さねぇ。」

「離してください。」


「嫌だ。」


「もう!!離して!!」



離してって何回言っても離してくれない桜野先輩の手を私は振り払った。