男達に溺愛された女

教室の中にいた私の肩を叩いたのは、桜野先輩だった。



「お前、いたんなら挨拶くらいしろや。」


「別に友達でも仲良いわけでもないんで。」


「暁~?その子か~?お前が言ってた面白い子って?」


「俺も見たい~!!」



なんだか、人が集まってきた。



「何あの女…。」


「桜野先輩の彼女?」


「違うでしょ?あんな子を桜野先輩が好きになるわけないじゃん。」



…桜野先輩が声をかけたせいで女子からの痛い視線と言葉が刺さる。



「まぁ、とにかくここじゃあ、落ち着いて話せないから場所を変えよう。お友達さん?」


「は…はい!!」


「この子借りてっていいかな?」


「どどどどどーぞどーぞ!!こんな子でよろしければ!!」


「こんな子じゃねぇよ…。」


「え?」



先輩はそう呟くと私の腕を掴み教室を出た。