「櫂はないのか?恋とかそういうの。」 俺はこんな質問したらだめだったのかもしれない。 いつも元気すぎる櫂が少し、いやかなり切なそうになった。 「俺は最初から愛が好きだった。」 気づいてた。 俺と愛に声をかけてきたときから。 でも、触れないようにしていた。 「櫂...。」 知ってたのに気づかない振りしててごめんな。 切なそうにテーブルに目をやった。