「あいつ...。本当にだめだな。でも、無事でよかった。」 にこっと笑うと私を立たせた。 「あ、りがとっ。」 私は不思議に思って聞いてみた。 「由梨菜は?置いてきたの?」 「って、櫂みたいに言うなよ。俺だけで来たの。」 ふーん...。 「行くか。あと、理科室と2階トイレ行って終わろうぜ。」 「うん...。でも怖い。」 蓮がいても怖いのは怖いの。