「承知しました。愛様。」 ぽんと肩に置かれた手と聞きたかった声。 「蓮...。何で?」 後ろを向くことは出来ないけどそこにいるってちゃんと分かる。 「何でって...。お前と櫂が遅いからだろ。」 そして、後ろをやっと見た私。 蓮があきれながら私を見下ろした。 「って、櫂は?」 「櫂は1人で走って...。」 そういって開けっ放しのドアから見える廊下を指差した。