「あーもー。だーから、俺とお前は俺が好きになるために付き合ってるんだろ?もし、俺がお前のことを好きになったときのためにとっておきたいからだろ。」
蓮?
口を腕で押さえてほんのり顔を赤く染めている蓮。
「ていうことらしいぞ、愛。ま、そんときになったら俺もボディガードの役目終わりだな。」
「河野君...。分かったよ、蓮。だったら、ちゃんと私のこと好きになりなさいよ?」
私はなぜか、上から言ってしまった。
「ふっ。上からだな。ま、俺を好きにさせるのはお前だからな。期待してるぞ。」
ぽんと頭の上に手をのせてきた蓮。
かあ...。
また顔の温度がいきなり上がる。
やっぱり、女慣れしているだけあるな~。



