「うーん...。よくみりゃこの女可愛いな。」


可愛い...?


って私のことじゃないよね。



そして2人組みはニヤニヤしながら私を見下ろしてきた。



「そうっすね。...じゃあ。」



そういって私の肩をつかんで起き上がらせた。


勝手に触らないでもらいたい。



「ちょっと...。どこ行くんですか。」



歩き出した2人組み。



「生意気な女だな。...あっちだよ。」



そういって指差したその先にはきらびやかに輝く建物。



こんな私だって分かる。