そして、いつもの落ち着く香りがした。



「こいつには俺がいるんで他を当たってください。」




その声で男の人たちは逃げていった。


「蓮、ありがと。」


「おう、愛...。ちょっとあそこのベンチいかねえ?」



蓮は指をさした。



「うん。」



蓮の後をついていく。


「よっこいしょ。」



ベンチまで行くと腰を下ろした蓮。


「おじいさんみたい。」


「うっせえ。」


蓮の怒っている顔もかわいかった。