大きな木の葉っぱの隙間から、男の人の後ろ姿が、なんとなく見える。


霧生…?!



----確信は持てない。



だけど背格好は霧生だ!!


…良かった!!


霧生は元気になって、会いに来てくれたんだ!!


懐かしいようで、嬉しさがこみ上げてきた。


ここから出れば霧生に会いに行ける。


誤魔化してたはずの感情が一気に爆発。




あたしの中の何かに、大きな光が射した。