久々のお兄ちゃんとデートなのに。


なんか霧生が気になって。


凹んでうわの空。


冬槻とどんな会話したのかな?


緊張してうまく喋れなかったかな?


まさか…うまく話せなくて落ち込んでないよね?


なんて人の恋路なのに。


何回も連絡ないか?携帯見直しちゃって。


「どうした?」


あたしの様子に、お兄ちゃんも心配してる。


「うん。救世主してる人が昨日お互い連絡取ったらしいんだけど、どうなったか報告くれなくて。」


「大丈夫。悪い事あれば、すぐに連絡してくるだろ?いい事あったから、連絡してこないんじゃないか?」


さすが!!お兄ちゃん。


その言葉で、一瞬にして肩の荷が下りた。


お兄ちゃんとのデートを満喫。


すごく美味しいフレンチのお店に連れて行ってくれて。


それから、ヘリコプターに乗せてくれた。


夜景が宝石を散りばめたように綺麗だった。


霧生も冬槻と、こんな満喫したデートをして欲しいな…。


なんて考えちゃった。


---そして、決戦の火曜日がやってきた。